日本の文様 北村哲郎 著 日本の文様は、そのひとつひとつがあわさってできたときに表現は布や織物、着物であったのと同時に文様についてはさして説明する意味もないほどに日常に溶け込んでいた。説明が必要になったときに、それは説明が付加価値に変わる。文様には、現代人がおよばないほどに考えぬかれていたのである。空想の世界を現実にする というありえないおこりえないことを文様の世界では、はやくから取り入れていたことは空想の動物を文様にしていることからよみとることは容易く、世界の国々で花といったモチーフも日本では写実の世界をこえる表現として、ハスや連翹などの一瞬幻想的な花をも、そこから優れた工人たちはこの世にない花をつくりだし文様にうつしだすことでそれを現実のものへと変えてみせた。文様のはじまりが土器に縄のあとを残すというものであったがこの一見幼稚な発想をもとに飛躍していったものである。着物をみせるものとしてとらえている文化は京都の織物産地は得意分野ではないだろうか。 北村陵 北村織物