須藤 伸子

認定部門: 製織部門 
従事年: 昭和50年より現在の仕事に従事
認定年度: 平成21年度
得意な技法: 製織
主な製品: 百亀甲蚊絣
受賞歴:
平成22年 栃木県知事賞
平成23年 栃木県知事賞
平成24年 栃木県知事賞
平成25年 栃木県知事賞など

対談 北村陵(経済産業大臣指定伝統的工芸品結城紬染色部門伝統工芸士)
and
須藤伸子(経済産業大臣指定伝統的工芸品結城紬製織部門伝統工芸士)

対談
北村陵(以下、陵):須藤さん、小山クラフト館のパネルの織りのモデルで
          一躍有名人になったんじゃないですか?
須藤伸子(以下、伸):そんなことないよ。変わらないよ。
陵:玉ねぎ持ってきました。
伸:ありがとう
陵:親戚にお世話になっていて80歳こえて
     自分にできることはないかと、
     それで農家の畑に手伝いにいっています。
     よく畑仕事はダサいみたいな風潮
     は生産者も持っているらしいです。
     私は少なくともダサいとは思わない。
     第一次産業をコケにして言い訳がない。
     それで言えばはるかに紬業の
     方がダサい。
     農業は離農が進んでいて後継者は 
     いないらしいです。
伸:えらいね。
陵:それで結城紬の話をしましょう、
     産地問屋はいっせいに自販を許さなか
     ったわけで一部の生産者の間では
     親父は語り草ですね。自販の申し子です。
     でも歴史って複雑なのは、
     私の記憶では奥順がいきなり
     買い取らなくなったのは、   
      確か、平成22年の頃ではないか
     って思います。確かではないし覚えて
      ないです。うちは以前から、
      自販ではじかれてきた。
      どれが正しいかなんてわからないですよ。
伸:平成22年頃だよ、覚えている。
陵:また複雑なのがユネスコの
     無形文化遺産登録ですね、
     ちょうど伝統工芸士の12年の
     修行の折り返しくらいに私は当たる。
     私は生産者なので、あまり表舞台には
     向かない気もしています。
伸:コーヒー飲む?
陵:時間大丈夫ですか、いただきます
     それと忘れ去られているのが、
     伝統工芸士の方でも無名の方でもそうなんですが
     目指す方向性ですね。私はいまは
     伝統工芸士かもしれない。でも
     5年後はやめているかもしれない。
     目指す方向性が明確にするとやはり紬業では
     無理している部分が出てきてしまう気がして
     ますね。どう考えても副業を持ったり、そのほか
     でも楽しめるかどうかってありますね。紬より
     楽しいことって案外多いですよ。私は遊ぶのが
     得意ではないのでおとなしくしてるだけで、 
     まずイベントや講習会も参加しなくなりました。
     それと須藤さんの母は由緒正しいですよね。
     立派です。
伸:古いっていうだけで外国の人とかが建築を知りたくて
     大勢来ていただけ。実家はね、古かったよ。
陵:私もあえてやばい職人さんとかとは距離を置いて
     きました。ただ色々な方と巡りあえて私は考え方は  
     変わってきてますね。平成生まれの方とはそもそも
     はじめに入ってきた世界観は違うので分かり合えない
     と最初は思っていました。ですが平成生まれの子が
     見学に来るようになって、すごく新鮮でした。まず
     自分より若い消費者を知りましたし、日本舞踊なんか
     やっている子は着物姿で地機をおりるとき、いちいち
     腰いれて動くしぐさとかにはびっくりしました。
     見たことなかったです。またセンスがいいんです。   
     おそらくスマホであくまで自然と記念写真を撮りたか
     っただけだと思うんでずけど、地機を構図に入れて
    くるアングルは絶対的に平成生まれの感覚ですね。
    もうじき平成も終わります。次はどういう世代なのか
    という期待感もありますし、その前にお前やってない
    じゃないかってなるかも。またきます。
伸:玉ねぎありがとうね。