1. 絣括りとスリコミについて

    久米島紬の草木染絣はどのようにして制作されたのかを考察し、絣括りとスリコミ(直接染色法)についてふれなければならず今回このレポートを作った。

    久米島紬の草木染の絣は見事であった。紬ファンの方が古くから伝わる貴重な久米島紬を私にみせてくれた。100年前の久米島紬の職人と会話している気分である。

    貴重な経験となった。あたらめて絣括りとスリコミ、また私の考察として逆スリコミについても掲載した。(2016.1.9 中間資料 作成 久米島紬草木染絣の制作の考察 北村陵 絣の説明(防染と捺染の違いの意味で絣のロジック(16)に追加)

    絣括り(手くくり) 防染技法

    手紬糸80本から100本を束ねた状態のものに、木綿糸を手仕事で縛りつける。残したい部分に木綿糸でおおいこんで、染色する、その後、括りつけた木綿糸を外すと残したい柄は染液がかかっておらずに柄となる。木綿糸は水につかると縮む性質、絹糸は水につけると膨らむ性質によって、括りつけた部分はより強固に柄が残りやすい。これは国の重要無形文化財指定の柄づくりである。古くから伝わる絣の作り方である。

    スリコミ(直接染色法)捺染技法

    金属棒、昔は竹製などの道具に釣り糸のようなものをグルグルとまきつけ、高濃度染液を付着しやすい状態とする。高濃度染液をその道具につけて、手紬糸80本から100本を束ねたものに、染液をこすりつけるようにして絣をつくる。これは絣括りとは異なり、薄地に濃い色の絣ができる。しかしこの捺染技法は、国の重要無形文化財指定の柄づくりではない。薄地に柄をという需要のときにおこない、型紙などでもおなじように版画のごとく絣(絵絣)をつくることもできる。

    逆スリコミは、手紬糸を絣括りやスリコミとほぼおなじように手紬糸を80本から100本束ねた染色や絣の細工をしやすいようにして、残したい色以外を高濃度染液で直接染色法をする。この場合、絣括りのような感じで絣括りより非効率ではあるが草木染めで絣括りによって絣を制作したかのような技術になる、と推測する。これが私の草木染絣の考察となる逆スリコミである。

    久米島紬の草木染絣についての考察:1日中相当仮説をたててます。久米島の草木染め絣の作り方で、その1、結城のスリコミ(直接染色法)のまったく逆手間の、残したい色以外竹ベラでスリコミする、逆スリコミです。これがいまんとこ一番落ち着きます 沖縄の太陽光のもと、残す色をあらかじめ、樹皮などの極薄い黄色をかけて、ある程度細工しやすいようにして後は竹でスリコミ、蒸す、の繰り返しで陰影が出る気もします

    また、その草木染絣は括りによってつくられたのではないかといった意見も残されている。その場合、以前、帯に絣を作り出した時に、絣括りで真空状態をつくりだして括る、絣括りの木綿の前にセロファンやゴムなどで防染色するということも考えられる。 (帯制作 絣 セロファンによっての真空状態絣括りについてはこちら)セロファンやゴムを巻きつけて染液が染み込まない状態にしてそのうえでさらに木綿糸で括りを行う(セロファンによる絣括り2)