杼について 詳細

結城紬の杼 ひ

刀杼 とうひについて

かたなの杼とかいて結城紬の杼は、いや正確には地機織りの杼は

完成に近い姿にまで到達してきているといえる。

左の黒い杼は、子供のころから織りを身近にすためか、はたまた

帯用のためか、刀杼の唯一の弱点の重さに着目したものか

小型化された刀杼が確認されている。幅も長さも小さくしたため

また、なぜ現在は生産されていないのか  その途中の資料がないので

どうすることもできない。しかし、骨董のなかに、そうした謎を

もったまま終ってしまっているものがある。

同上

まず織をする人からはゴミで終ってしまう

幅がひろくある程度の重さをみるからである。しかし

こうした棒切れ一本に道具の価値の前途をみてしまう

道具としてもくちてしまっている。

以前、上記のような、管を通す部分のないものは道具として未完成ではない、といったことを説明するページをつくったが、客観的資料とおぼしき資料を発見した。

それが左記のものである。

<手仕事の道具百貨 ダイアグラムグループ編著 鈴木主税 吉岡晶子 訳>

より 抜粋引用

<一番下の人が地機のタテ糸とおもわしき作業に<刀杼>のようなものが二本あやをうけており、現在の結城紬の現場では、うすい物差しやハタ草棒二本でこの糸はうけるが古い資料は、刀杼でおこなっている。しかし、それを結論づける資料ではなく、この資料は、腰あてに着目するもので主旨が違うので、確認できない。この著書も本来、杼に関する資料はないが下記に一部資料を追加しておこう。この資料で糸をならすために使っていた、打ち込み専用のうちこみのためだけにある道具だ、というわたしの主張が正立しそうでしない。そこまで杼をつくったなら、ただ単に、管をとおさない空の刀杼をつかえばいいという単純きわめた意見も正立してしまい、わざわざつくらなくていいという、意見もしっくりきてしまう。

 
結城の杼  刀杼 とうひ  まるで鋭い刃物のようになっている。断面イメージ ヨコ

よって樫の木

かしのきの材料が刀杼の材料に適材適所といえる。

その2越後上布の刀杼から機能美を追求したらシンプルなフォルムになる。すなわち結城の刀杼になるについて

越後上布は絹ではないの

で 地機織りの刀杼、とくに結城紬と比べるのも何だが

無駄を極限まで削ると

日本刀のようになる

その3高機織りの投げ杼 シャトルについて
 

なぜ高機織りは地機織りの織物に勝てないのか

それは杼そのもので織物をうちこみのない高機織り

と杼そのもので打ち込みがある地機織りで

最終的には織り目がつまっている織は地機織りになる

からである。どちらとも平等に筬うちはある

さらに地機織はタテ糸を腰でテンションを

はるため、高機織りのような一定の力で固定していない

ために、布に無理な強弱がかからないという事実があるからである。

左画像 新潟県、塩沢の越後上布の船形杼