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    糸の太さ細さ

    糸の細さ太さはデニールという単位によって表す。デニールの説明をすると

    まず蚕が蚕自体が吐き出す糸が3デニールから4.5デニール。極細で1.5デニール。

    結城では糸とりした糸を綛(かせ)という輪っか状の糸にまきあげる。

    そのあとにその輪っかが何周でできているのか(回転数という)でおおよその

    糸の距離をみちびくことができる。綛あげ機とよばれる綛をつくる糸巻き道具は

    無作為にただ単に大工のつくったものというアバウトなものではない。

    綛をつくりだす木の枠は一周あたりの距離は1.27mから1.29mという長さの

    うえに成立している計算されてできた道具といいかえることができる。

    また糸の重さもはかることで、はじめてデニールという計算式におきかえて

    おおよその太さや細さを知ることができる。結城で使われているデニール計算式

    を記述する。

     

    デニール計算式

    g(糸の重さ)÷綛の回転数(r ロール)÷1.28(ほぼ固定値 綛あげ機の外の枠の長さで多少変化 近い数値でより正確な数を出せる)×9000

    =デニール(d 糸の太さ細さ) となっている。

    この式は織物をやめても役に立つことがあるので覚えて損はない。数値をあてはめるだけでいいという便利な式である。

    160亀甲の地糸の緯糸は結城紬でもっとも細い。これが80デニール(80d)前後という驚異的な細さである。

    これは蚕そのものが吐く糸がたった20本前後の繊維という他の追随を許さない糸の細さとなっている。