本場結城紬の昭和の縮(3)緯総(よこそう)絣

コレクターより掲載許可がおりた為公開

昭和の縮の緯総(よこそう)絣とよばれる絣の縮である。経緯絣と違い、緯(よこ)絣のみで生産した絣をそうよぶが大島紬ではよこそうを<横双>とかいたりするそうだが、基本的には同じ技法の絣をさしており意味は同じである。隙間なく織られていく。とくにこの縮は斜めに絣が織すすみ、この緯総をみたとき下記にしめした特注帯を思い出した。緯総は斜めにすすみ、どくとくのギザギザが出てそれが醍醐味であると思うのであり、ただ単に規則正しく織が経に対してすすむものとは違うのだ、と依頼者に説明したのであるが、私の絣キャリアが10年くらいだったため、信用してもらえなかった。私が伝統工芸士になったら説得力が増すのであろうか、結局絣の生産目線で絣生産者からみた絣のデザインの<いき>をあらわしたのだが、東京の問屋に、しぶい顔をされたのである。この作品をみて私はななめにすすむ絣も、間違っていないと確信した気がしたのである。緯だけであらわす絣であるからこそ、ななめは難しいのだという私の意見が昭和の生産者と一致していたというわけだ。私は間違ってない絣キャリアだった。下記に参考画像をおいておく。
ヨロケ縞絣を紹介したがそれがタテではなくヨコになったとみるとわかりやすいかもしれない。
ななめの緯総は織が中心や基準をつくりにくく、難易度が増す。これがななめにすすむ図案でおこなうとできあがりがどうしても手仕事ならではの絣がうまれる。織のひとにとってはクセモノである。
帯で制作した、ななめにすすむ緯総の絣
ただ平行垂直な絣の保守的な絣から、ななめに傾けることで流れがうまれ大胆さがうまれる