<結城紬の道具と道具をつかう人について>

撮影2016.  

 

結城紬の道具をつくる道具屋の主人がいまあるものを全部売ったら引退する。というので幾分長く会話した。
まず、70歳なかばになり、複雑な道具をかれこれと考えるのが面倒になったという。それと、1日で作業してこれくらいできた、できるという自分の仕事ペースがあるらしく、しかし体力的に1日でできることが二日、一週間とかかるようになり、さすがに引退の決意がでたという。

道具は、修理してなおし、使う。しかし今後、修理も産地以外の道具屋に依頼しなくてはならなくなる。

いかに道具自体をあつかって、つくる、なおすの職人の存在のはたす役割がおおきいか、

道具屋がなくなりそうないま、

考えをめぐらせている。

現在、これから考えられる地機という織り機の対処法、解決策としては、たとえば、

3台くらい、若干、地機の寸法などを変化させて

ある地機を用意して、正確な寸法の織り機の図案をつくることや、3台のなかで一番使いやすいと思った地

機を番号などを簡易的につくっておき、その番号と同じものをつくってもらうか,

つくる,しか有効な手段はないのではなのかと思う。

もっと素晴らしい考えがあるなら出してもらいたいものだ。

ごく簡易的なレポートをおこしたのであるが、これが参考になればよかれとおもう。

また、地機以外に結城で特殊な道具としてあげられるものが、糊つけ作業のあと、糸をしぼるのであるが

このしぼる道具も知られているようで知られていない。その特殊な道具は、構造的にはシンプルであるが

溶接作業などを使わないと作れないのではないかと思う箇所が数点みられ、その道具をつくれる技術者

には簡単であるが、いっけんして道具つくりから始める人には難しいのではないかと思う。

そんなことをメモして終わりたいが下記にしぼり台の構造をしるす。この道具がない場合、

棒状のものを左右か上下にしてしぼっていく方法があるが、片側は固定されていると絞りやすい。

2016.11.北村 陵

 

木製、金属製どちらでもいい上記の図は片側は固定されているとよい

左図は、左右か上下で二本の棒でしぼっていく方法だが、この場合

もしぼっていく糸が片側を固定しておこなうと効率がよくなる。

道具はなくなる心配をする方がいた。その心配をするということは素晴らしい観点であると私は思う。私はそれ以上に考えて私も、なるべくこれからの世代へもう全力で伝授してしまうスタイルをこれからはとる。

道具職人がいなくなる想定で部品ストック