蚕室 野木充 著 2003年に出版された。それほど遠い文学ではない。本は分厚いが、作品4編と蚕室の5本立ての構成になっている。田舎のよくある養蚕農家の生活と戦争をからませることで、戦争前と戦争後での養蚕への気持ちの入れようと、戦争で少なからず戦死する家族により家族構成もかわり、戦争の不安も入り混じり全てがふわふわと浮き立ってしまう。全てがふわふわしたものから、確実なものや気持ちが正気に戻る頃、ただ考えて養蚕と自分はなんだったのかという喪失をうたう 北村陵 北村織物本場結城紬