草木染750色 高橋誠一郎 著 私物にしたいのであれば高額出費はまのがれられない。京都は草木染めが全国的に広がること、自然がベースの染色はいずれ野に帰る、無に帰ることを有識人は危機予測していた。色見本やサンプルというのは、ほとんどがその配合によって導かれるデータであり、染色をするうえでは重要なものである。またサンプルからつくらなければならないという染色の壁はなんとかショートカットしたいものがあり、結城紬は化学染料による根幹のデータを数千パターンの配合帳をつくりだしたのであるが、結城の化学のデータはプロの染色家のもとと茨城県側の指導所にしか保管下にない。作成当時、その化学配合データは染色組合に参入するものへ50万円の参入料とひきかえにこのデータが与えられるという逸話が残されていた。しかし、現在は、こうした逸話やラッキーパンチはないのである。高額出費ではあったが、こうした草木染めサンプルがあると目安になる。