HOW TO 絵織物 ユミコミノーラ 著 子育てにより好きだった油絵の用具が子供の誤飲など等の防止のために中断せざるをえない状況になり、油絵ではない他の表現方法はないのか著者は模索する。そしてスウェーデンのフレミッシュ織と運命的な出会いをする。フレミッシュ織ならば、子育てと油絵のかわりに絵織物をつくれる、と直感的に感じるのである。楽しい作品作りのきっかけにしてほしいという願いがこめられた本書は油絵も掲載されていて思い入れが尋常ではないようである。絵織物を織る前に用意するものと題しての記事では、麻糸=ちょっと高いけど味わいがある。綿糸=たこ糸のようなものからもう少し細いものまでいろいろ。ウール=これはおなじみですね。太さもいろいろ色もいろいろで紡いでオリジナルの太さやブレンドするととっても素敵!などと終始、好物紹介しているかのように優しい口調が続くのも本書の特徴であろう。さぁ、織ってみよう、というハウトゥーの記事になると具体案を出して指導者に早変わりといったところ。デザイン画を考えよう、色彩計画をしよう、サイズも決めよう、枠をつくり好きな大きさのパネルに3〜5mmの間隔で釘を打つ、釘にかけて経糸たていとを張って絵織物をつくっていこうといった感じでイラストを交えて丁寧な指導がなされていく。これをみていると私も絵織物に挑戦してみたい気分にさせられる。子育てとの両立があってこその、充実したカテゴライズの成功例をみているかのようだ。さぁ、あなたも受け身から攻めていく姿勢にシフトチェンジしてみないか。変化することを望まなくなった時点から老人と同じになってしまうのだ。人間意欲的なほうが著者のように美しい生き方ができるし、お得なうえに発見もある。人生いろいろ、といううたもあるが、楽しんでも楽しまなくても時間は流れていくのであれば楽しんだほうがいいとわたしはおもう。 北村陵 北村織物