<本場結城紬とは>概念

『本場結城紬』<以下、結城紬という。>とは長い歴史を誇る絹織物です。結城紬は日本が誇る最高級絹織物のひとつ。結城紬は独特の肌触りがあり、しかも軽くて暖かい。多くの人に賞賛されてきました。その秘密は1200年の歴史を今に受け継ぐ伝統の技法、日本が誇る匠の技の伝承にありました。真綿を使い、人の手で糸を紡ぎ、手紬糸となりそれを40を越える手作業の工程をえて織られていきます。結城紬は地機、高機で織られ、特に地機で織られる織物は日本最高峰と言われています。結城紬は昭和31年に国の重要無形文化財に指定され昭和52年に伝統的工芸品に指定されました。なお、結城紬縮織(ちぢみおり)は茨城県の無形文化財に指定されています。

縮織りは、八丁撚糸機でよこ糸に使用する手紬糸だけに強撚をかけます。その結果上記結城紬とは異なる風合いの織上がりになります。さらに仕立てる前にしぼ出しという工程を経て、初めて縮織りの持つ独特の風合いになります。

八丁撚糸機 糸に右、左撚りの撚糸を行う機械。

伝統的工芸品の概念とは

<国の伝統的工芸品の指定について>

昭和49年5月25日に公布された<伝統的工芸品産業の振興に関する法規>に基づき指定するものです。次の5つの要件が必要です。

1 主として日常生活に使われるものであること。

2 主な製造過程が手工業的であること。

3 伝統的な技術、技法により作られるものであること。

4 伝統的に使用されてきた材料を使っていること。

5 一定地域に生産者が集まっていること。

以上の要件をすべて備え、伝統的工芸品産業審議会がそれを認めたとき、経済産業大臣から伝統的工芸品に指定されることとなります。*結城紬は1977年(昭和52年)3月30日に指定されました。

結城紬の歴史

B.C.

50年

崇神(すじん)天皇の御代、多屋命(おおねのみこと)が久慈郡に機殿を造営して、織物をはじめました。これがあしぎぬで、結城紬の原形と言われています。
A.C.

714年

 常陸国のあしぎぬが奈良朝廷へ上納された記録がのこっています。また、奈良朝廷に上納された布が、正倉院に保存されています
807年 古語拾遺(こごしゅうい)のなかに、麻が好く生ずる所が総の国であり、穀木(ゆうのき)の好く育つ所が結城の郷である、と記されています。
1601年 江戸時代にこの地を治めた伊那備前守忠次は、染色と縞の織法を技術導入するなど、紬の振興、改良に努めました。この頃から結城紬の名が広く全国に知られるようになりました。
1638年 毛吹草(けふきぐさ)の中に、七産地十種類の紬が諸国の名産として取り上げられており、この中に結城紬の名称がでています。
1712(年) 和漢三才図絵(わかんさんさいずえ)に最上品の紬として、結城紬が紹介されています。
1866年 大塚いさ女、須藤うた女の両女により、はじめて紬の絣が織られ、ここに結城紬も画期的局面を展開することになりました。
1956年 結城紬は、久留米絣、小千谷縮とともに国の重要無形文化財に指定されました。
1977年  結城紬は、伝産法に基尽く国の伝統的工芸品の指定をうけました。

戻る