結城市の歴史 近代結城のなりたち

引用 参考書籍 結城市史 第六巻 近代現代通史編 発行:結城市  編集:結城市史編さん委員会

 

明治期の諸産業  1 結城織物業の発展

結城織物の評判をみると、1885年(明治18)に東京上野公園五品共進会で紬と木綿が入賞して以来、

各地の共進会、博覧会においてしばしば入賞の栄に輝いている。特に1895年(明治28)に京都で開催

された第四回内国勧業博覧会で、結城紬と結城木綿がともに、有功三等賞を獲得したのは画期的な出来事

であった。この受賞によって関西方面へも広く結城織物の優秀性が知られ、それまで東京中心であった

出荷先が、大阪、京都中心へ変わる転機となった(明治28年10月25日、11月3日付<いばらき>新聞

この受賞以前の紬の販路をみると、1883年(明治16)では紬の産額の50%は東京へ、京都と大阪へ

30%、その他各県へ20%という状況であった。1887年〜90年(明治20〜23)頃、鈴木新平商店の記録

でも東京向けの出荷が最も多かった。<織物出荷先調>(鈴木信一氏蔵)このようにして、明治20年代の

終わり頃から、紬を中心とする結城織物の評判が関西方面へ広まり、関西地方が主要な販路となり、現在

に至っている。

 

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