結城市の歴史 近代結城のなりたち

引用 参考書籍 結城市史 第六巻 近代現代通史編 発行:結城市  編集:結城市史編さん委員会

 

明治期の諸産業  1 結城織物業の発展

 

縮の始まり

1902年(明治35)頃、一業者が栃木県佐野町の機業を見学した時ヒントを得て縮織りが作られるように

なった。縮というのは緯糸(よこいと)に強く撚りをかけた糸(撚糸、ねんしという。この場合、強撚糸)

を使って織り上げ、それを湯につけると、撚りをかけられた時につけられた糊が除去されると同時に撚りが

もどり、その作用によって幅がちぢみ、(この結城市史第六巻(以後、六巻と呼ぶ)には書いていないが

この工程はしぼ出しと呼ばれて今に至る、)地肌が縮状になる。これを所定幅(36cm)に仕上げる(この

六巻には書いていないが所定幅は超えている場合は問題ない)に仕上げるため、所定幅の竹の伸子を使って

手早く乾燥しなければ平均した幅の織物に仕上がらない。この縮織りは肌触りがいいので夏向きの衣料にも

適している。従来の織り方は縮に対して平織りというが、これは冬物専門といっていいほどであったが、これ

以後紬は夏冬両方の需要に応じられるようになった。しかし縮紬の普及は遅々としていて、1915年(大正4)

でも紬全体の2%にすぎなかった。縮が紬の中で主流を占めるのは、ずっと後のことになる。

 

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