結城市の歴史 近代結城のなりたち

引用 参考書籍 結城市史 第六巻 近代現代通史編 発行:結城市  編集:結城市史編さん委員会

P987

紬生産の発展

紬生産の概況(1)

昭和20年代後半に結城紬の生産がほぼ戦前の水準に達したことについては

すでに述べたが、1956年(昭和31)国の重要無形文化財指定によって、

その生産は一段と活況を呈した。1957年から1960年にかけて紬生産に

関する数字を承知し得ないが、本場結城紬卸商組合取扱反数は推移を示し

ている。結城紬はほとんど産地卸商の手を通して消費地へ送られているから

取扱反数はほぼ産地反数の推移を示してると考えることができるし、生産

反数はかなり安定した数字を示している。1962年(昭和37)4月以降は

検査協会によって市場へ売り出される前に一反ごとの検査が行われたから、

詳しい数字を知ることができるようになった。検査反数の推移は表があり、

それをみて考察するができる。1962年以降紬生産は若干減少気味であるが

最近に至まで年間ほぼ3万反の生産水準を維持している。しかし、紬の種類

についてみると1962年以降大きな変化を示している。検査協会発足当時は

圧倒的に縮織りが多く、平織りは僅々数千反の産量にすぎなかった。結城紬

が大部分縮織りによって占められたことは戦後一貫した現象であり、1962年

頃もまだ同じような状態を示していたが、1963年以降は平織りが急速に増加

し、縮織りはその分減少するようになった。1965年から翌年にかけて両者の

関係は完全に逆転し、1970年以降は90%以上が平織りによって占められる

ようになった。最近では縮織りはほとんど織られなくなっている。

 

 

<紬生産の概況(1) (2)につづく>