<結城紬 現況と今後のビジョン>

結城紬の生産者および織元は、将来、1〜2軒は残るだろうといわれている。

2013年以降、繭(原料)の国からの補助がいっさい無くなり、原料から値上げの

方向でしか選択肢がなくなる結城紬 。

私は、将来1〜2軒残る生産者である、とおおかたの予想と見方がされているが、

私は残らない可能性は徐々に高くなっている。

唯一、絣くくり(染色部門)であとをとり、生き残りに成功してきたが、

絣くくりの依頼主から、よく結城紬伝統工芸士やさらに上のくらいに位置する

国の重要無形文化財技術保持団体会員、保持者より、将来の期待値とともに、

それらの生産者(職人)より、高額の絣くくりの技術料を支払っている。

といわれる。ようするに、一人も職人がいなくなったら終わりの環境で、一人

残すのが私(北村 陵)なのだといいたいのか知らないが、

伝統工芸士修行10年目(2013年)の今年 も、こっちもそうはいわれて

待遇がよいのだといわれても、残りようがないとしか思えない現況である。

これは弱音ではなく現実問題、結城紬の職業としての破綻に近い。

結城紬伝統工芸士受験資格発生(修業期間12年義務)まで残り3年。

国の重要無形文化財技術保持団体会員入会(修業期間20年義務)はさらに

遠く重い壁である。まわりからのサポートがあっても伝統工芸という

分野は、残ることが難しい時代に突入し、残る生産者はおそらく私ではない。

2013.9.1.北村織物 北村 陵